カービングとは
カービング(carving)は『彫刻』のこと
カービングとは、彫刻のこと。
英語では carving 。カービングの本場と言われているタイではケサラックと言います。
彫る素材や対象によって呼び方が異なり、石けんを彫る場合は、ソープカービング、野菜や果物を彫る場合には、フルーツカービング、ろうそくを彫る場合には、キャンドルカービング となりますが、Atelier RIN (アトリエリン)では、取り組む素材に関係なく、同じカービングナイフ1本を使用しています。
カービングの歴史
カービングの歴史は古く、1240年頃~1438年のスコータイ王朝時代の頃に、宮廷料理人たちの間で始まったと言われていますが、実は、きちんとした文献としては、残っていないそうです。
もともとは、小さな花や葉の形にカービングした野菜を、お料理に添えていたものであり、現在のように、スイカやメロン等の大きなフルーツへの華やかなカービングが目立つようになってきたのは、ここ数十年だという説もあります。
また、カービング自体の歴史は長くても、ソープカービングの歴史は、さほど長くないようです。
タイ駐在妻の習い事としてカービング人気が高まってきたことを受け、長期保存が出来て、日本に持ち帰ることのできる石けんにカービングするソープカービングが一気に広まったとも言われています。
当初は、タイらしいオリエンタルなデザインが多かったカービングですが、最近の、日本国内におけるカービング教室の多くは、タイのカービング技術を使いながらも、デザイン的には、日本人が好む洋風や和風のものを取り入れる傾向があるように思われます。
タイの伝統文化に対しての敬意を払いつつ、日本で新たなカービングの流れができているとも言えそうです。
カービングに必要な道具
ナイフ一本でできるカービングですが、お勧めの道具をご紹介します!
古典ナイフという名称で呼ばれることの多い、カービングナイフ。
刃が非常に薄く、しなることから、プロフェッショナル用と言われています。
実際、ナイフを持つ手に力が入ってしまう初心者が扱うと、刃のしなりにより安定したカットができないので、ある程度、初心者用のカービングナイフで慣れた人が使うことが多くなっています。
そういったことから、特にカービング初心者の人にとっては「いつか古典ナイフを持ちたい」と言われる「憧れ」のナイフとなっています。
彫刻刀は、ソープ用のものとフルーツ用があります。
タイで販売されているメジャーなものは、6種類の刃の形があり、日本製にはないような、波打つような刃先のものもあります。
主に初心者、初級者が、作品にメリハリをつけ、華やかにするために使うことが多く、Atelier RIN(アトリエリン)でも、体験レッスン課題等に多く使用しています。
かきべらは、石けんの内側をくり抜くために使います。
石けんに透かし模様を入れるデザインの作品を作る際に、横半分にスライスした石けんの上部の内側をくり抜くために使います。
また、下側をくり抜き、器上にすることも可能です。
写真のものは、タイでよく使われているもので、これよりも先の小さなものもあります。
日本製では、粘土細工用のカキベラもありますが、写真のものよりも分厚いため、繊細な作品には、タイ製がお勧めです。
生活に香りと彩りと笑顔を! カービングの魅力
私もカービングに魅了された一人です!
いろんな種類の、モノづくり系の習い事がある中、カービングは、安価で手軽に取り組むことのできる趣味。
ナイフ一本と、石けん1個あれば、石けんに華やかな花が咲き、ほんの少しのニンジンやきゅうりがあれば、お料理を彩ることが出来、スイカ一つで、パーティを華やかに演出することができます。
しかも、小さなテーブルと椅子があれば良いので、特別な場所や設備は不要。
カービングナイフの扱いに慣れるためには、人によっては、ある程度の時間を要しますが、それでも、一度、技術を身に付ければ、その技術は、誰に盗まれるものでもなく、いつ、どこでも、ナイフ一本あるだけで、周囲の人を楽しませることができるだなんて、本当にステキだと思いませんか?
多くの生徒様方からは「カービングって、ホント集中できて、頭がスッキリする!」「香りに癒されながら達成感が得られる!」「時間を忘れる感覚が心地イイ!」「家族との会話が増えた」「人にプレゼントして喜ばれた!」「自分に自信が持てるようになった」・・・と、多くの喜びの声をいただいています。
あなたも、カービング・・・始めてみませんか?
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